重慶市内の潼南体育公園前の坂道で17日午前3時ごろ、パトロール中の交通警察官がゆっくりとした速度で走行している自動車教習所所属の自動車を発見した。停車させて、中にいた男性1人と女性1人に事情を聞いたところ、男性は、自分は教習所の教官であり「生徒に路上練習をさせていた」と説明した。
2人は酒を飲んでいた。中国新聞社が報じた。

 助手席に座っていた男性は、運転席の女性に「坂道の走行を練習させていた」と説明した。女性も「この人は、私の教官です」と述べた。

 車内が酒臭かったので警察官が2人の血液中のアルコール濃度を測定したところ、女性の血液からは100ミリリットル中92ミリグラム、男性からは同167ミリグラムのアルコールが検出された。中国の基準では同80ミリグラム以上で「酒酔い運転」とみなされ、20-80ミリリットルの「酒気帯び運転」よりも厳しい処罰の対象になる。

 2人は、16日の夜から他の知人3人と外食をして、酒も飲んだと認めた。飲食店からタクシーで、潼南体育公園そばに路上駐車していた教習所の車の場所までやってきて、「路上練習」を始めたという。

 男性は、四川互通自動車学校の教官であることが確認された。女性については、氏名や24歳であることは分かったが、同自動車学校の生徒ではなく、所属などについて調べを進めているという。(編集担当:如月隼人)

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