見せてくれた。中国の「逆立ち王」と呼ばれる李シンさんだ。
細くとがった金属棒の上での「一点倒立」を決めてくれた。中国新聞社が報じた。(「シン」は「品」の「口」の位置に「金」)

 場所は広西チワン族自治区の南寧動物園。見守る人々は息を飲むやら、手に汗を握るやら。究極の芸を披露した李さんに対して、拍手喝采(かっさい)だった。

 李シンさんは安徽省の出身。2004年に逆立ちで高さ60メートルある南京長江大橋の欄干(らんかん)を渡りきったことで有名になった。もともとは武術を修行していたが、「逆立ちの師匠」に出会ったことで人生が変わったという。

 写真の「一点倒立」に使う金属棒の先端は、直径約5ミリメートルの半球形だ。李さんによると、この芸を身につけるために20年間練習しつづけている。最初は大きめの半球を使い、徐々に小さくしていった。李さんの脳天は、小さな半球形のくぼみになっている。


 長江大橋だけでなく、高さ15メートルの塔の上や万里の長城ののろし台での逆立ちを披露したことがある。テレビ出演も多いが、人気のあるのは何と言っても「究極の一点倒立」という。(編集担当:如月隼人)
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