芸能界にも影響が出て来ている、対中国との尖閣諸島問題に対韓国との竹島問題。来日を拒否する中国人スターがいたり、日本の韓流ブームの勢いが落ちている中、「台湾では反日も反韓もない」と台湾メディアが報道。
日本や韓国スターが次々訪問し、コンサートを開催しているという。

 日刊紙「中國時報(チャイナ・タイムス)」は、「日本のロックバンド・LUNA SEAのベースJが、9月16日に台北市内で3度目になるライブを開催し、400名以上のファンが駆け付けた」と報道。「来場率は7割程度だったが、3年連続台湾でライブを行っているJの人気は安定しており、今回のライブでは200万台湾ドル(約540万円)の売り上げを記録している」と報告した。男性ファンの姿が多かったというJライブは、「楽器を弾く男性たちが応援し、“台湾ファンは熱い”とJは大喜び。ショウロンポウを食べスタッフとマッサージに出掛けるなど、Jは台湾滞在を楽しんでいた」とも伝えている。

 また同16日には、K-POPユニット・SHINee(シャイニー)も台北アリーナでコンサートを開催。主催側は「台湾の観客は人物と事件を一緒にせず、分けた志向で考えている。また音楽に国境がないという気持ちがあるので、公演への影響はありません。それが理解力の深さなのか愛国心が薄いからなのか、はっきりとした理由はわかりません」とコメントしたとのこと。

 今後年内に日本や韓国の芸能人が出演するイベントは10本以上あるというが、反発する動きは一切見られないという台湾。日本のHip-Hopシンガー・KREVAも現地情勢を踏まえ、22日に開催予定だった香港公演の中止を決めたが、本日20日の台湾公演は現地時間20時より開催予定だ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)
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