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「私がかかわる中国人の多くが出稼ぎ労働者であり、彼らはとても真面目(まじめ)で誠実だ。もちろん、韓国でも一部の中国人とは上手く付き合えないときもあるが、我慢強くて良心的な人がほとんどだ」。
「中国人は一生懸命仕事をし、とても真面目だ。韓国料理も喜んで食べるし、環境への順応力が高く、現地の韓国人とも仲良くやっている。しかし、韓国と中国にはやはり、文化面での違いもあるため、お互いに理解を深める必要がある。この面に関してはまだ根気が足りたいようだ」。
上記のように語ってくれたのはソウル在住の韓国人だ。彼らの目から見た「真面目で人が良い」という中国人のイメージは、大多数の韓国人の意見を代表するものである。中韓両国は隣国であり、過去の歴史においては対立やわだかまりもあるものの、中国人に肯定的な見方を持っている韓国人がほとんどだ。中国のラジオ局「環球資訊広播」駐韓国記者である金敏国氏は「中国人とかかわる機会が多いため、韓国の人びとの中国人に対する印象は信用できるものである」との見方を示した。
「韓国に滞在している中国人は60万人を超えており、韓国の外国人人口の半数近くを占めている。7万人の留学生と教育や科学研究、ホワイトカラーのほか、大部分が肉体労働に従事しており、建設現場や労働集約型工場、レストランなどで働いている。彼らは韓国人が嫌がるような『きつい、汚い、危険』の3Kの仕事をしている。そのため、勤勉で我慢強く、質素かつ誠実と言うのが中国人に対する韓国人の普遍的なイメージ」だ。
もちろん、中国と韓国は文化や生活環境が異なり、受けてきた教育も違う。加えて、近年の中国の発展に対する韓国人の理解に足りないことが原因で、生活の中での些細な誤解や摩擦があることは事実だ。(編集担当:米原裕子)