大手中国メディアの南方日報は3日、中国版ツイッター・微博で、湖南省にある鳳凰古城という観光地にある“日本人お断り”の看板を掲げた店の写真を紹介し、「あなたはこういう店に入りたいと思いますか?」と質問したところ、さまざまな回答が寄せられた。
大半のユーザーの意見は「入らない」というもので、「こういう知性の欠けた方法は、中国人の心の狭さと粗野さをよく表している」、「こんなの愛国の名を借りた人寄せに過ぎない」、「この種の商売方法には反感を覚える」など、なかなか理性的だ。
また、「日本人から金を稼ぐべきだろう」という意見や「これだから外国人にバカにされるんだよ」というコメントもあり、“愛国商法”に対する批判が相次いだ。
しかし、「真の愛国かどうかは知らないが、少なくとも観光客に歴史を忘れるべきではないことを提起している」と評価するユーザーや、「この店の主人は極度の愛国者なんだろう。理解はできるよ」と理解を示すユーザーもおり、“愛国商法”を評価する意見も少数ながら見られた。
中国人の商魂は驚くべきたくましさだ。中国人の愛国心を商売に活かした例はレストランなどの店舗だけではない。中華圏では春節(旧正月)時に爆竹を鳴らして祝う習慣があるため、爆竹に「東京大爆発」という名前をつけた例が見られた。また、12年9月に反日デモが発生し、日本車を破壊される例が相次いだ際には愛国心を示すステッカーが登場し、話題となった。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:123RF)