――ザ・グッバイ30周年記念コンサート(2013年11月開催)は、満員の観客で盛り上がった素晴らしいコンサートでした! 続くかのように春ライヴを行いましたが、2人ツアーを決めたきっかけは?
曾我:去年のライヴでは浩一にゲスト出演してもらいましたし、今までも時々一緒にステージに立ってきました。今年はザ・グッバイ30周年イヤーが続いていることもあり、2人でツアーを組んで回りたいと思い誘ってみたんです。
衛藤:ヤッちんに誘われたら、もちろん参加です! ツアーとして2人で日本各地を回るのは、実は初めてでした。
曾我:いろいろなライヴハウスに行ったんです。
衛藤:30年ぶり、ということはデビューしてすぐの頃。春ツアーは、みなさんが楽しんで帰られたから僕らも嬉しかったです。
――お2人も楽しそうでした。
曾我:楽しい! 浩一と一緒にいると素になるというか、実はイラッとしてることもあるんだけど(笑)。買い物や食事に出かけるといろんな事があって、この人だけ珍道中してました。こんな50歳、ほかにいません(笑)。
衛藤:そんな風に言われても何とも思わないし、これからもなるようにしかなりません(笑)。今回はギターとパーカッションの2人ステージで、難しかったです。いつものドラムの感じでやってしまいがちだったので、ヤッちんにいろいろと教えていただきました。
曾我:僕の曲をずっと演奏してくれてきたから、今までのドラムの音が染みついているよね。僕もエレキからアコースティックにギターを持ち替えた曲は、アプローチの仕方が全然違うと感じた。アコースティックならではのビートみたいなものを見つけるのが、最初はすごく大変でした。浩一は初めてのアプローチだったと思うので、回数を重ねていくほど、本来の叩き方ではないスタイルを確立していくと思う。次のツアーの時には違った音になるんじゃないかな、と思っています。
衛藤:ライヴの音源を時間あけて聞くと、第三者的にこうした方が面白いかもとか思えたりする。
曾我:普通はその場で聞いて気が付くけれど、この子は時間がかかるから(笑)。
――そういった掛け合いトークも含め、曾我&衛藤コンビならではのライヴステージでした。
衛藤:得ることたくさんの楽しいツアーでした。一回り、成長させていただいた感覚です!
曾我:その言葉、忘れないでほしい(笑)。もう長年の友達ですから、「Dear Friend」というツアータイトル通りです。
――ザ・グッバイの曲がバンドスタイルとは違った演奏で聞けるのは、新鮮な感動がありました。
衛藤:再現が難しい曲もあったんですよね、レコーディング用に作った音だったりして。春ライヴでやった「#6DREAM」は、良かったな~と思っています。
曾我:すべて埋めなくてはいけない弾き語りの1人ライヴとは違って、パーカッションが入ると音を抜いてもいい部分があり、毎回楽しみながらやっていました。
――お2人が25年ぶりに共作した、新曲発表もビッグニュースでした! 衛藤さんが詞を書き、曾我さんが曲を作って2曲完成させましたね。
衛藤:名曲でしょ~! 「Music Life」という曲は自分が好きだった歌、よく聞いていた歌を思い出しながら、浮かんだ言葉をたくさん書いて歌詞を組み立てていきました。
曾我:よく言われる(笑)。この曲を作ったのは実は相当昔……10年以上前になるかもしれません。それを浩一に聞かせて、詞を付けてもらったんです。
衛藤:もう1曲の「お気楽にいこう」は、最初は違う路線で書いていたんだけど、もっと能天気な歌詞にしようということになり、いい感じに仕上がりました。テーマが決まると、そこに向けて言葉をどんどん持っていけるから、イメージが上手くつながります。お気楽な言葉をいっぱい並べてみました。
曾我:この曲は作ったばっかりで、まだデモにもしてなかった。頭の中で曲を完成させて、ハミングで浩一に聞かせましたね。曲を作るのは早いですよ。
衛藤:ヤッちんのハミングをレコーダーで録音して、メロディをつかんだよね。僕は詞を書くの遅いんだよね(笑)。
――衛藤さんの詞をじっくり理解するためにも、そして何といっても四半世紀ぶりの曾我&衛藤コンビの曲です。たくさんの方に聞いていただきたいですし、CD制作が待ち遠しいです。〔2に続く〕(取材・文責:饒波貴子)(曾我泰久 公式サイト http://soga21.com/」)(写真は「イクセルエンターテイメント」提供)
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