7日付「新京報」は、英国の工業技術が早い時期から極めて発達していた例として、武漢市内で6日に掘り出された、英国製の鋳鉄水道管を紹介した。
同水道管は清朝末期の光諸34年(1908年)に敷設された。通水は宣統元年(09年)だった。これまでに「爆裂」などの事故を起こしたことはない。同水道管を通った水は上水道水質の国家基準を完全に満たしていた。つまり、内部で深刻なさびなどは発生していなかったことを意味するという。
武漢市の水道は清朝末期に建設された。その後は長期間、水道網の本格的整備がなかった。あらためて、水道の建設が始まったのは1970年代だった。新たに敷設された水道管は問題を出した。
90年代にコンクリート製の水道管が採用されると、水道管の“爆発事故”が激増した。強度が不足していたためだった。
2000年ごろから、強度のある鋼管が使われるようになった。それでも同様の事故は「消滅」したのではなく「大幅に減少した」状況という。
記事は、中国の工業レベルが遅れていること自体でなく、「差を認めない」ことがより大きな問題と指摘した。
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◆解説◆
中国では、特定の都市で水道管「爆裂」現象が多発する場合がある。
河北省鄭州市では2000年から2010年ごろまで、水道管の「大規模爆裂事故」が少なくとも7回は発生した。2010年11月に発生した事故では、大量に噴出した水が近くの浄水施設にも流れ込んだ。施設建物地下にあったポンプが水に浸ってショートにより停止したため、水道管からの水の噴出が止まった。
陝西省宝鶏市陳倉区では1999年に敷設した水道管が08年までに少なくとも11回「爆裂」した。市の共産党トップが業者と癒着して、手抜き工事に目をつむるかわりに賄賂を受け取っていたと分かった。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
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