中国メディアの広州日報は20日、日本の男性の未婚率の高さは極めて高い水準にあると伝え、一部の統計を引用し、日本では30歳を過ぎても男性の約半数が未婚であると伝える一方、「それでも彼らは伴侶がいないとは思っていないかも知れない」とし、「単に彼らの恋愛対象がアニメやゲームのキャラクターだというだけ」と主張した。

 続けて、ある39歳の日本人男性の話として、「彼には7年の付き合いになる彼女がいる」と伝える一方、「彼女」という概念は通常のものと異なり、同男性が付き合っているのはゲーム「ラブプラス」に登場するキャラクターの1人だと報じた。


 さらに、「同男性はゲーム内の彼女との関係は虚偽のものではなく、“真実”の関係であると信じているようだ」と伝え、ゲーム中においては同男性も17歳の少年だとし、同男性が「毎日一緒に学校に通い、校門で一緒に写真を撮影し、一緒に下校する」と述べたことを紹介。また、同男性が現実の世界での結婚はまったく望んでいないと述べていると伝えた。

 また、2009年にはラブプラスのキャラクターと結婚式を挙げた日本人男性がいたことを紹介したほか、ラブプラスのキャラクターと毎晩会話する生活を5年間にわたって続けている男性のエピソードを紹介し、「日本ではこうした人びとは決して珍しい存在ではない」などと主張。恋愛の仕方が分からない日本人男性が増えているとしたほか、「恋愛したくない」、「結婚したくない」という日本人男性も増えていると伝えた。

 続けて記事は、日本では男女ともに結婚しない、異性と付き合わない人が増え、「お一人様」をターゲットとした経済活動も増えていることに言及。一人で使うのに適した大きさの家電なども存在すると指摘し、こうした状況について日本経済の低迷によって「男性が経済力を失い、自分に対する自信も失いつつあるため」との見方があると報じた。(編集担当:村山健二)(写真は広州日報の20日付報道の画面キャプチャ)


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