中国メディアの参考消息は21日、韓国メディアがこのほど「中国にイタリアのベネチアを模した運河」が誕生したと驚きをもって報じたことを伝えた。

 中国メディアの華商網によれば、中国遼寧省大連市に17日、パクリ版の「ベネチア」が登場した。
ベネチアは水の都として知られるイタリアの観光都市だが、中国に登場したパクリ版の「ベネチア」は50億元(約943億円)が投じられた運河建設プロジェクトの一部だ。

 同プロジェクトはベネチアを参考とし、2011年に着工したもので、川幅は約15メートル、水深は1.2メートル、長さは約4キロメートルにわたる運河を建設するもの。すでに1キロメートル分が完成しており、今後運河の両側には欧州風の建物が立ち並ぶことになるという。

 華商網は、同運河は1キロメートル分が完成したことで17日に開通式典が行われ、ベネチアの伝統的な手漕ぎボート「ゴンドラの中国版」とされる船舶が運河上に浮かべられたと報じた。式典では欧州の音楽隊による演奏も行われたと紹介し、今後は完成部分が観光客に開放されると伝えた。

 一方、中国メディアの参考消息によれば、韓国メディアは同運河について「ベネチアのパクリ版」と報じ、中国が他国の著名都市を模倣するのは今回が初めてではないと指摘したことを紹介。11年には広東省にオーストリア・ハルシュタットを模倣した農村が誕生したとしたほか、13年には浙江省にフランスのパリをパクった街が出現したと紹介。また、河北省に「スフィンクスの模造品」が登場した際には、エジプト政府が「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に違反していると指摘して大きな騒動となった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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