人類の歴史は戦争の歴史でもある。一部の分析によれば、戦後70年の間に国連に加盟する193カ国で戦争をしなかったのはわずか8カ国だけだ。
その8カ国には日本も含まれる。

 日本と中国は尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐって対立しているが、近い将来「日中戦争」が勃発する可能性はあるのだろうか。中国メディアの捜狐はこのほど、さまざまな角度から日中戦争の勃発の可能性について分析している。

 記事はまず、中国が日本に宣戦布告する可能性について分析し、その可能性について「可能性はない」と論じた。その理由として、日米安全保障条約の存在を挙げ、米国が日本を見捨てる可能性が少ないとし、米国が日本の背後に控えている以上、中国は日本に宣戦できないと指摘した。

 次に、日本が中国に宣戦布告する可能性について分析、その可能性についても「ない」と論じた。日本には米国の参戦が必要だが、もし中国が日本に宣戦布告するなら「国家の威信」がかかっている米国は日本を助けにくる。しかし日本が中国に宣戦布告するなら米国には日本を助ける理由がなく、むしろ日本に武器を売って稼ぎに走ると記事は分析している。米国の参戦を期待できないなら日本は中国にけんかをしかけることはできないだろう。

 さらに日中の軍事力の圧倒的な違いを指摘、「核兵器」を持っている中国に日本が宣戦布告することはないと主張、結局のところ日本には中国に打ち勝つだけの軍事力がないとの見方を示した。

 また記事は、日中どちらの国民も戦争を望んでいないと主張している。日本国民が戦争を望んでいないのは周知のとおりだが、中国国民も戦争を望んでいない。
どちらの国民も平和で経済的に安定した生活を心から望んでいる。記事はこの点と関連して、現代の戦争は以前の戦争と違って国家に経済的なメリットをもたらさない点を指摘している。費用は高くつき、国家としての利益も小さいのが現代の戦争だと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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