中国メディア・捜狐は21日、その理由を解説する記事を掲載した。まず、中国高速鉄道には45元、30元、20元、15元といった価格の弁当が販売されていることを紹介したうえで、「これらの共通点は、非常に不味いことだ」と断じた。
安いものは味が落ちるというのは、まあ理解できる。しかし「せっかく高速鉄道に乗ったのだからリッチなものを」と思って頼んだ弁当がこれまた同じくらい不味ければ、クレームの1つもつけたくなるのが人間の情というものだ。
記事は、弁当が不味いもっともシンプルな理由が「その場で作られていないこと」にあると解説。工場で製造された製品が列車に運ばれて冷凍保管され、それを電子レンジで加熱したうえで販売するという流れにより、食感や風味が大きく損なわれてしまうとした。
また、缶詰と同等の滅菌包装を採用しており「不味くても安心して食べられる」はずが、中国政府・鉄道部が発表した調査報告で2011-14年の高速鉄道における弁当の合格率が78.3%に留まっていることを紹介。「腹を壊さなければ御の字なのだ」と評した。滅菌処置、冷凍保存で消費期限が90日間、というのも技術の高さより「胡散臭さ」を感じてしまいがちだ。
記事はまた、中国の弁当と比較する形で日本や台湾の駅弁の美しさを紹介している。そこからは、調理法や安全性だけにはとどまらない「差」が見えたようである。
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