「海警3901」はすでに進水した「海警2901」の同型艦で、排水量は1万2000トン、最大速度は25ノットで、76ミリ速射砲や副砲、高射砲を搭載している。
記事は、中国は2014年と15年には5000トンクラスの海上警備艇を投入したと紹介。さらに現在までに1万トンクラスの「海警2901」と「同3901」を進水させた。海上保安庁が保有する巡視船は、最大の「しきしま型」でも満載排水量が99350トンで、口径が最も大きい搭載機関砲はエリコンKD35ミリ機関砲だ。
新浪網は、大型警備艇を相次いで投入している背景について、工業力の基盤ができた上に、広大な海域での権利維持を常態化させる必要があると主張。
日本が、中国の軍艦が尖閣諸島周辺の領海に侵入した場合には、自衛隊の護衛艦を派遣することを決めたことに対して「根本的な原因は、日本の海上保安庁巡視船ではもはや、中国の海上警備船に対抗できないからだ。(中国を)威嚇するためには軍艦を出すしかないからだ」と主張した。
記事は、中国の大型警備船は南シナ海にも出動するとの見方を示し、「権利維持の能力は、可視的にはっきりする」と主張した。
ただし、海上警備船は軍艦ではなく、自衛のための簡単な武器しか搭載していないと指摘。「権利維持と海域の支配」ができる一方で、軍事衝突のリスクを高めることにはならないと主張した。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の9日付報道の画面キャプチャー)
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