記事は、12日に発生した事故について日本のメディアがリアルタイムのニュースを伝えて以降、死亡した密漁監視員の男性に関する後続情報が伝えられていないと説明。
そして、近ごろ日本ではさまざまな事が起こっているため、この件について大きくクローズアップされないという、ある日本人の見解を紹介。そのうえで「これは近年日中関係が緊張しているなかで、人の心を動かすポジティブなエネルギーを持った話題。中国のネットやメディアが注目するほかに、日本の大手メディアも注目し、報じるべきものだ」と論じた。
さらに、「日本社会が日中両国の友好に貢献する人や物事に注目する情熱を持っていると信じている」とし、3年前に中国人留学生が日本で日本人の児童を救助した際に日本社会から賞賛され、メディアによって広く報じられた事例を紹介。「領土や尊厳において譲歩できない問題があり、多くの意見の相違や対立はある。ただ、今大量の中国ネットユーザーが自発的に死亡した日本人男性にロウソク(のアイコン)を捧げ、遺族への支援を望んでいることは、紛争の解決が恨みではなく善意や愛によってのみ実現するものであるという道理を示している」としたうえで、「まさか、この道理も日本の大手メディアが伝播するに値しないというのではあるまいな」と結んでいる。
環球網は人民日報系の国際情報紙、しばしば挑発的かつ過激な言論を掲載する日刊紙・環球時報が運営するネットメディアだ。この点を考慮すると、環球網が発表したこの記事は単に「日中友好を促進しよう」というポジティブなものとして認識することはできない。「わが国は対立を抱えながらも関係強化を進めようという懐の広さを見せているのに、日本は対立ばかりを煽り立ており度量が小さい」という批判的なメッセージが込められているとも考えられる。「紛争の解決が恨みではなく……」というのは至極もっともな話ではあるのだが。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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