記事は、日本のネット上における他人に対する批判の論調で見られる傾向について説明。
そのうえで、「実は、日本のネット上における罵倒合戦を解決する方法はとてもシンプルなのだ」として、その「秘策」が「実名制を採用すること」であると説明。日本では基本的にFacebookが実名アカウントで利用されていると紹介したうえで、実名制ゆえに「見たところ一面喜びの海のようであり、コメントもみな積極的で前向きなものである」とした。
一方、匿名掲示板にアクセスしてみると「喜びの海」から一変し、「(Facebookに書かれものと)同じ内容、同じ人に対するコメントがすべてネガティブなのだ」と紹介。ネット上でも実名制を実施することにより「日本人は社会ステータスの呪縛から逃げ出すことができなくなる。他人への批判をしないうえ、他人に共感されることを望み、孤立や集団からの逸脱をとても恐れるようになる」と論じた。
そして最後に「こんな日本人について、あなたは哀れと思うだろうか、それとも偽善的と思うだろうか」と問いかけている。
確かに、中国のSNSサイト・微博(ウェイボー)では実名をアカウントにしたユーザーが少なからず存在すると同時に、自分の思っていることをストレートに発言する傾向があるように思える。閲覧をフォロワーに限定するといった措置を取るユーザーもあまり多くない。
誰でも見られるオープンな状態で本名を使い、特定の相手に対して自分の意見を発するというのは、日本のネット社会では考えにくいことだ。そこにはプライバシーの意識があると同時に、オープンにしてしまえば言いたいことを言えなくなるという意識が働いているのである。
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