中国メディアの光明網はこのほど、非常に価値のあるエネルギーと認識されているメタンハイドレートが日本近海には大量に埋蔵していることを紹介したうえで、「日本はメタンハイドレートを通じて、エネルギー調達における独立を果たしたい考えだ」と伝えている。
メタンハイドレートとはメタンが低温高圧のもとで固体状となった物質で、燃焼効率が高いことが特徴だ。記事は、日本近海のメタンハイドレートの埋蔵量が莫大であることを指摘したうえで、「日本は隠れた資源大国」だと指摘。さらに、日本がメタンハイドレートに関する研究を長年実施していることを指摘したうえで、「日本はすでにメタンハイドレートの探査および採掘技術を掌握している」と伝えた。
一方で、商業開発という点では開発コストの高さのほか、温室効果に関するリスクといった課題が残されていることを指摘するも、「日本はメタンハイドレートの商業開発に向けた野心を燃やし続けている」と主張し、ひいてはエネルギー調達の点で他国に依存する現状からの脱却を目指していると論じた。
また記事は、中国でもメタンハイドレートの研究開発が行われていることを紹介するも、「日本の研究水準には到底敵わない」とし、日本は明確な戦略と計画のもとでメタンハイドレートの研究を進めており、メタンハイドレートの探査、採掘の点で日本は世界をリードする立場にあると指摘した。
メタンハイドレートに限らず、海底にはさまざまな資源が眠っているが、経済産業省の試算によれば、メタンハイドレートの商業開発が可能となれば3兆3638億円の売上高が見込めるという。商業開発が技術的に容易ではないものの、技術が確立されればメタンハイドレートをエネルギーとして販売するだけでなく、技術の販売も可能となるかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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