この「思いやり」という言葉、外国人が全てを理解することはなかなか難しいようである。中国メディア・今日頭条は9日「在日中国人ママが感じた、日本人の『思いやり』」と題する文章を掲載した。文章の作者は、福岡で子育てをしている中国出身の女性だ。
文章はまず、あるエピソードを紹介している。それは、娘の幼稚園時代の保護者たちが卒園後初めての同窓会を企画し、その連絡がスマートフォンのメッセンジャーアプリを通じて行われた時のことだ。19人のママが参加するグループで、あるママが会の詳細について紹介した際、最後に「返信はいりません」という一言が書いてあった。これを見た作者は「日本人なら、連絡に対して全員がそれぞれ感謝の返信をするだろう。紋切り型の返信ではダメだから、ちょっと考える必要がある。それを見越して『返信はいりません』と一言添えてくれた、というのは本当に思いやりがある」と感じたとのことである。
そのうえで文章は「とても些細な事だが、極めて日本の特色を表すものだ」とし、日本人には「他人に迷惑を掛けるのを恐れ、どんなに面倒な事でも自分の力で解決できるものは自分でやる」という性質があると説明。その処世観は「思いやり」という言葉に表されているのだと解説した。
そして、「思いやり」の精髄は「相手の立場に立って問題を処理する」というものであるとも説明。その一方で、これを中国語に翻訳しようとすれば困難に直面するとし、「われわれ中国人は今もなお、迷惑を掛けつ掛けられつするなかで感情が増すという、泣くに泣けず笑うに笑えぬような考え方を持ち続けているのだ」とその理由について言及した。
他人の事ばかり考えていては、自分の身が持たなくなる。しかし、自分の事を考えてばかりで他人に対する思いやりが全くなければ、いざという時に誰も助けてくれなくなる。理想的なのは、その両方をバランスよく備える事。自分というものを大切にしながら、他人の事を考える余裕を持つ事だろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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