これに対し、中国メディアの一点資訊は、日本で最も時給が高い東京の932円と中国で最も高い北京の10.87元(約164円)を比較し、1時間の時給で何が買えるかについて紹介する記事を掲載した。
1つ目の比較対象は「飲み物」だ。東京の時給なら自販機で飲み物を約8本買えるが、中国では缶コーヒー3本しか買えない。また米国の大手コーヒーチェーンのコーヒーは東京なら2杯飲めるが、北京では1杯も飲めず、買えるのはせいぜいジューススタンドの金柑レモンジュース1杯くらいだと紹介した。
さらに世界中に存在するファーストフードチェーン「マクドナルド」で買えるものも異なるようで、東京では100円マックが9個買えるところ、北京ではわずかにフライドポテト1つである。「無印良品」の製品も、東京ならTシャツが1枚買えるが、北京では綿棒1袋と、かなりの差があることがわかる。
ほかにも、おやつでは、東京のおでん9種類に対し、北京ではソーセージ2本、食事の面では、東京のとんかつや刺身などの定食に対し、北京は凉皮(リャンピー)と呼ばれる冷やし麺の1杯と、大きな開きがあると指摘。映画についても、東京では半額デーを利用すれば時給分で映画が見られるが、北京ではチケットどころかポップコーンしか買えないとした。
記事では、日本にも野菜や果物など割高なものもあるとしながらも、全体としては日本のほうが「魅力的」だと指摘している。確かに労働の対価に比べ、北京は物価があまりにも高いように思える。中国の物価上昇率は驚くべきものがあり、物価の上昇に給与が追いついていないと感じている中国人は多い。バブル的な価格上昇を続けている不動産価格を考えても、中国での生活は日本よりずっと大変だと言えそうだ。
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