昨今、中国や中国人に対する日本人の印象、あるいはその逆についてのアンケート結果がしばしば報じられる。政治的な関係の冷却化もあり、残念ながらどちらもあまりポジティブではない結果だ。
また、ここ2-3年で一部中国人観光客のマナーの悪さが大々的に報じられてきたことで、日本人の抱く中国人像はよりネガティブなものになった感がある。

 中国メディア・今日頭条は23日、政治的な理由を除き、日本人が中国人を嫌う理由について紹介する記事を掲載した。記事は、ある日本のウェブサイトが実施した調査結果から、日本人が中国人を嫌う理由が「うるさい」、「衛生意識がない」、「服装が田舎くさい」、「ルールを守らない」の4点に総括されたと説明。それぞれについて詳細に解説している。

 まず、「うるさい」点については、公共の場で静かにして他人に迷惑をかけないという特性を持ち、電車の中で電話を掛けたり大声で笑ったりしない日本人にとって、「郷に入って郷に従う」という観念のない中国人の行動は自ずと「うるさい」と感じるのであるとした。

 「衛生意識」については、公共スペースを利用した後で日本人は自発的に使ったものをきれいに戻し、ゴミをしっかり持ちかえるのに対し、中国では「自宅以外のあらゆる公共スペースでは、人が立ち去った後でぐちゃぐちゃな状態になっているのを随所で見かける」とした。

 「服装が田舎くさい」点については、日本人が化粧をして着飾ることを好み、眉毛を整えている男性も日常的に見かけ、中高年の女性も化粧なしではほぼ外出しないを説明。一方、日本にやって来る中国人はジーパンにスニーカーという格好がほとんどで、一部の女性は身なりを整えないまま堂々と街を歩くことから、「日本人から『中国人は田舎くさい』と見られるのも不思議ではない」と論じている。

 最後の「ルールを守らない」点については、近ごろでは単なるツアーではなく、よりテーマ性を持って日本を訪れる中国人観光客が増えており、そのモラルは全体的に向上しているように感じるとした一方で、「三尺の氷は1日の寒さで張るものではない。日本人からリスペクトを得ようとするならば、まさに長く大変な道のりなのである」と説明している。

 一度定着したイメージを塗り替えるのは、記事が指摘している通り並大抵の事ではない。地道な努力が必要だ。
一方で、日本人も中国人に対していつまでも「うるさい」、「衛生意識がない」、「田舎くさい」、「ルールを守らない」というイメージを持っていては、いつかしっぺ返しを食うことになる。中国の社会が変わる努力をしていること、変わりつつあることに対するリスペクトを忘れてはいけない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Zhou Shihua/123RF)


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