22日早朝、福島県沖を震源とする地震が発生した際、東日本大震災の時の写真をTwitter上に掲載するユーザーがいたが、記事は、デマによる「人災」は地震などの天災よりも悲惨な状況を生じさせる可能性があると説明。
さらに、悲惨な状況の事例の1つとして、2011年3月11日に東日本大震災が発生した当時、浙江省杭州市のある中国人ネットユーザーが「原発事故で海が汚染されているため、家族や友人に塩やコンブを蓄えるよう伝えてほしい。1年間は海産物を食べてはいけない」とデマを書き込んだと紹介。
つまり、このデマは「塩には放射能から身体を守る効果があるから蓄えるように」というメッセージだが、このデマは中国で広く拡散され、中国各地で食塩の買い占め現象が生じた。多くの地域で食塩がなくなり、またこの機に乗じて食塩を値上げする店もあらわれたため、中国の食塩市場は大きく混乱した。
記事は、中国で食塩の買い占めなどの混乱を収めるために、多くの専門家が塩には放射能から身体を守る作用がないことを論じ、政府も食塩の供給が十分であることを強調したと紹介、「その結果、民衆はようやく落ち着きを取り戻した」と説明した。
記事は読者に対して「デマの破壊力を決して軽く見てはならない」と訴え、「あなたが軽い気持ちで広めた情報が1つの業界を破壊することもある」と説明した。記事の要点はデマの破壊性を認識し、正確かどうかわからない情報をむやみやたらに他人に広めないように心掛けるべきという点だ。デマは日本でも生じる可能性があるものであり、記事が指摘しているとおり、面白半分で情報を発信したり、不正確な情報をむやみに広めたりしないことが何よりも重要だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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