「ぼくの名前はヤン坊・・・」というフレーズでお馴染みだった「ヤン坊マー坊天気予報」が、55年の歴史に幕を下ろしたのが2014年のこと。地域によって終了時期は異なったが、複数の世代の日本人に「ヤンマー」の名前を知らしめてきた「ヤン坊マー坊」の偉大なる功績にはなおも驚きを禁じ得ない。


 エンジンメーカーのヤンマーだが、その名を聞いて多くの人が思い起こすのは、トラクターやコンバインなどの農機かもしれない。ヤンマー、クボタ、井関農機に代表される日本の農機メーカーは、今や世界で確固たる地位を築きあげており、その名は世界に知れ渡っている。中国メディア・今日頭条は5日、「日本の農機企業は恐ろしい」としたうえで、そう言われる理由について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の農機企業が、収益もリスクも大きいハイエンド、リスクも利益も少ないローエンドを避け、一番リスクと利益とのバランスが取れたミドルエンド製品に軸足を置いていることを挙げた。ハイエンド市場は欧米企業が、ローエンド市場は中国やインドの企業が競争を繰り広げているが、農機市場においてはミドルエンドに最もニーズが集中しており、その利潤も最も厚いのであるとしている。

 そして、日本企業の高い製品力、コストパフォーマンスは、ほぼ天下無敵の状態であり、欧米企業によるハイからミドルへの流入、中国・インドによるローからミドル、さらにはハイへの上昇を非常に難しい状況にしているとも説明。攻めるも守るも自在なミドルエンドというポジションを狙いに行く戦略が、「日本企業の最も恐ろしいところだ」と評しているのだ。

 記事はそのうえで、中国メーカーの現状についても言及している。ローのポジションに甘んじている理由が、「その競争相手を日本ではなく欧米と考えている」点にあると指摘、「ターゲット選びが間違っている。日本企業に狙いを定めて『天井板』をぶち抜くことができてこそ、初めてハイエンド市場という『天界』への通り道ができる。そうなってから欧米に殴り込みをかけるのだ」と論じた。

 「ナショナル劇場」、「東芝日曜劇場」、「花王名人劇場」・・・かつてはスポンサー企業の社名を冠したテレビ番組が無数に存在したが、今では「日立 世界ふしぎ発見!」、「キユーピー3分クッキング」など、数えられるほどにまで減った。
そして、単独スポンサーの番組自体もめっきり少なくなった。これも時代の流れであり、テレビが社会に対して持つ役割にも変化が生まれたということなのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
日本人ノーベル賞受賞者の年齢を分析して分かった、中国学術界の問題点
日本人はどうして「侵略者」であるはずの黒船やペリーをリスペクトし、像まで建てるのか
台湾のコンビニ店員、日本人客に誤って「バカ?」と聞き周囲凍りつく 言いたかったのは・・・=台湾メディア
30歳でのび太が事故死、しずかはスネ夫と結婚・・・香港人作家が描く、「その後」の物語が中華圏で大人気
中国と日本のワイン 9年前は中国ワインを選んだが、今は迷わず日本ワインを選ぶ!  
編集部おすすめ