エンジンメーカーのヤンマーだが、その名を聞いて多くの人が思い起こすのは、トラクターやコンバインなどの農機かもしれない。ヤンマー、クボタ、井関農機に代表される日本の農機メーカーは、今や世界で確固たる地位を築きあげており、その名は世界に知れ渡っている。中国メディア・今日頭条は5日、「日本の農機企業は恐ろしい」としたうえで、そう言われる理由について紹介する記事を掲載した。
記事はまず、日本の農機企業が、収益もリスクも大きいハイエンド、リスクも利益も少ないローエンドを避け、一番リスクと利益とのバランスが取れたミドルエンド製品に軸足を置いていることを挙げた。ハイエンド市場は欧米企業が、ローエンド市場は中国やインドの企業が競争を繰り広げているが、農機市場においてはミドルエンドに最もニーズが集中しており、その利潤も最も厚いのであるとしている。
そして、日本企業の高い製品力、コストパフォーマンスは、ほぼ天下無敵の状態であり、欧米企業によるハイからミドルへの流入、中国・インドによるローからミドル、さらにはハイへの上昇を非常に難しい状況にしているとも説明。攻めるも守るも自在なミドルエンドというポジションを狙いに行く戦略が、「日本企業の最も恐ろしいところだ」と評しているのだ。
記事はそのうえで、中国メーカーの現状についても言及している。ローのポジションに甘んじている理由が、「その競争相手を日本ではなく欧米と考えている」点にあると指摘、「ターゲット選びが間違っている。日本企業に狙いを定めて『天井板』をぶち抜くことができてこそ、初めてハイエンド市場という『天界』への通り道ができる。そうなってから欧米に殴り込みをかけるのだ」と論じた。
「ナショナル劇場」、「東芝日曜劇場」、「花王名人劇場」・・・かつてはスポンサー企業の社名を冠したテレビ番組が無数に存在したが、今では「日立 世界ふしぎ発見!」、「キユーピー3分クッキング」など、数えられるほどにまで減った。
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