中国で人件費が上昇し、世界の工場としての地位が失われつつあるなか、家電やスマートフォンの分野では中国企業の技術力工場と世界シェアの拡大が目立つようになった。だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、中国と日本の工業力は依然として大きな差があると指摘する記事を掲載した。


 記事は、日本経済が飛躍的な発展を遂げることができたのは、工業や製造業の発展によるものであり、工業や製造業を発展させることができたのは「独自の技術など、競争力のある技術を掌握することができたため」であると主張。

 さらに、日本は第2次世界大戦の敗戦によって軍事をほぼ放棄し、持てる力のすべてを経済発展と科学技術の向上に注いだと伝え、それによって多くの産業で日本は高い競争力を確立するに至ったと主張。

 その典型的な例は自動車産業であるとし、先端技術と高品質を強みに日本の自動車産業は世界をリードする存在となったとし、「ゼロからスタートした日本の自動車産業が欧米を超えるまでに発展したことは敬服せざるを得ない事実だ」と論じた。

 また、中国の自動車メーカーの技術力の低さを指摘したうえで、日本の自動車産業との差は中国と日本の工業力の差でもあるとの見方を示した。さらに記事は、現代における日本の強大な工業力だって「もともとはゼロから始まったものである」と指摘したうえで、中国も日本のように学習と努力を重ねる必要があると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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