
記事は、「現在、金銭と能力のある多くの中国ACG企業が、日本で会社を設立し、日本のアニメ制作に直接関与し始めている」と説明。また、良いアニメ制作人材を集めるために、中国企業が日本企業より高い待遇を提示していると伝えた。その一例として、2015年10月に上海のアニメ企業が日本で設立した絵梦(えもん)株式会社について紹介、同社の李豪凌CEOが「スタッフに良い作業環境を与えるために、人件費で多くの投資をしている」と語ったとしている。
そして、日本のアニメ業界における賃金水準は決して高くないとするとともに、現在原画の単価を高めに設定しているのはいずれも中国からやってきた企業あるいは作品であると伝えた。
記事はまた、この動きに対して日本のネットユーザーは「アニメ制作技術を学ぶというよりも、日本アニメの企画や脚本制作技術を学ぼうとしている」と認識していると紹介。このような形で将来中国の国産動画の質が高まれば、そこには少なからず日本的な影響が含まれることになると考える人がいる一方、中国アニメの制作レベルが日本に近づくことになれば、強力な資本と広い市場の前に日本のアニメ業界は難題を突き付けられる可能性があるとの悲観的な見方も出ているとした。