記事は、世界一の自動車製造大国と称される日本国内では「人びとの自動車に対する認識に大きな変化が起こり、クルマを買う人がどんどん少なくなっている」とし、「高級車を買う人はほんの一握りだ」と説明した。
そして、日本の所得水準から考えれば決して高価ではない商品である自動車が売れなくなっている背景として「自動車と社会的地位に一定の関係がなくなっている。自動車を持たないことがステータスの低さを表さないのと同時に、自動車を持っていても何の意味も持たない」と解説している。
また、大きな要素として、中国では結婚の際に女性が男性にマイホームとマイカーの所有を要求するのとは異なり「日本の女性はそのような要求はしない」と説明。また、「日本では女性だけでなく、大富豪も同じような姿勢だ」とし、日本を代表する企業の代表者であっても超高級車に乗るケースは少なく、「高級でない自動車に乗っていてもバカにされないばかりか、逆に尊敬を集めるのだ」と紹介した。
記事は最後に、「われわれの自動車の本質に対する認識はまだ初歩段階。自動車をステータスシンボルとしている。これは正常なことなのか。われわれには考えてみる問題がいくつかありそうだ」と結んでいる。
今でこそステータスシンボルとしての自動車の存在感は弱まっているが、日本でもバブル崩壊以前は今の中国同様立派なステータスシンボルだった。日本を見習わずとも、中国でも社会や消費観念の変化に伴って「見栄で自動車を買う」時代の終わりがいつかはやって来ることだろう。
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