日本ではザリガニを食べる習慣がほとんどなく、「ザリガニを食べる」と聞くとなんとなく抵抗感を覚える人が多いのではないだろうか。一方、中国では比較的ポピュラーな食材であり、様々な方法で食される。
しかしこのザリガニ、日本人が中国に持ち込んだのだという。

 中国メディア・今日頭条は2日、「第2次世界大戦期に日本人が何の気なく中国に持ち込んだ食材 その後無数の人が病みつきになった」とする記事を掲載した。記事は、ザリガニは第2次世界大戦期に日本の軍人によって中国にもたらされたものであり、その日本も実は1920年代に米国から取り入れたと説明した。

 また、その後の中国では夏になると川や田んぼの至るところでザリガニを見かけるようになり、30分ほどかけてたくさん捕獲して家に持ち帰ると、多めの油で一気に炒めて家族みんなで食べるのが「子どもの頃の美しい記憶」と説明。しかし、現在では土地や水の汚染が深刻化しており、食用ザリガニも養殖ものへと変わっていったとしている。

 記事は、欧米では比較的単純な調理方法で食べられていたザリガニが、蒸す、香辛料と一緒に炒める、焼く、揚げるといった食べられ方をするようになったと紹介。それが中国人の誇るべき中国の食文化の深さであり、多くの外国人が中国に興味を持つ理由の1つになっているとした。また「中国にザリガニを持ち込んだ日本人もまさか中国で最も喜ばれるグルメ食材の1つになろうとは思ってもいなかっただろう」と評している。

 1920年代に日本にやって来たザリガニは2種類ある。1つはお馴染みのアメリカザリガニであり、もう1つはウチダザリガニだ。ウチダザリガニは食用として日本に持ち込まれたものだが、結局日本人の食文化には馴染まなかった。アメリカザリガニも食べることはできるが、こちらは当時食料として養殖の動きがあったウシガエルのエサとしてやって来たものだった。
結局ザリガニもウシガエルも日本では食材として定着しなかったが、中国では両方ともよく食べられるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)



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