中国メディアの中華頭条は28日、日本で「大いに広まっている」ひな祭りについて紹介する記事を掲載し、元をたどれば奈良時代に中国から伝わったお祓いの行事だが、本家の中国ではすでに廃れてしまっていると伝えた。
ひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、現代の日本ではひな人形と桃の花を飾り、雛あられなどを食べ、女の子の健やかな成長を祈る行事となっている。記事は、日本人は「人形を精巧に作り、並べ方にもこだわっている」と日本人のひな祭りへの力の入れ具合を伝えた。
最上段には、内裏雛が豪華な金色の屏風を背に飾られる。2段目には三人官女、3段目以降は、五人囃子、随身、仕丁と続き、7段飾りの場合は、さらに嫁入り道具とお輿入れ道具が加わることになる。記事は、名家ではこの人形が何十体も何百体も代々受け継がれており、毎年飾られる様は圧巻だと紹介した。
また、ひな祭りにはつきものの食べ物である、はまぐりの吸い物や菱餅、ひなあられ、白酒などにはいずれも縁起を担ぐ意味があり、各地でイベントも開かれ祝われるほどだとして、日本でのひな祭りの普及度合いを伝えた。ひな祭りの起源であるはずの中国では行われなくなったが、日本では大事な伝統行事として扱われているとし、中国との違いを強調した。
近年、中国では廃れながら日本には残っている文化や習慣があることがたびたび指摘され、多くの中国人旅行客の観光目的ともなっている。中国由来のこうした行事も、中国人を対象に観光業の目玉になっていくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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