中国メディア・光明網は17日「どうして日本ドラマはリメイクが難しいのか」とする記事を掲載した。記事は「日本ドラマの中国リメイク版は、これまで1つとして成功していない。文化的な隔たりが、日本ドラマの現地化を最も難しくしているのだ」としたうえで、日本の文化とドラマの特徴について論じている。
記事は「日本文化は東アジアにおいて、相対的に独立した文化現象として存在する。歴史の各段階において外来文化を大量に汲み取って発展させてきたことで、東アジアの他国とは異なる文化圏を形成したのだ。日本ドラマは多くの場合、家庭関係を含めた日本社会の道徳観、審美観の縮図である。東アジアの他国のドラマにみられる『大団円』や『正しい世界観、価値観、人生観』の結末とはことなり、日本では各時代における社会問題が題材として取り扱われる」と説明した。
そして、「深夜食堂」の核にあるものについて、原作者である安倍夜郎氏が「毎日の残業でくたびれている人、失恋で傷ついている人、夢破れて意気消沈している人、日常の楽しみを忘れてしまった人……」などと語っていたと紹介。「このような題材に必要なのは、相応の社会環境であり、日本文化の骨髄にまでしみ込んだ社会属性だ。元の物を単純に持ち込んで得られるものではないのである」と指摘している。
日本のオリジナル版を忠実に移植しようとするあまりに、中国らしさを盛り込むという作業が疎かになり、中国のドラマとして中国人の心に響かない。中国人の店で中国人の客が来るのに、中国らしさが全然見えて来ない、というのが、「深夜食堂」中国語版がつまずいた大きな理由かもしれない。
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