記事は「1953年前後より日本は自らの現代デザインを発展させ始め、80年代には世界の主要なデザイン大国の1つになった。日用品、包装、耐久財いずれのデザインにおいても世界一流であるほか、自動車や電子製品といった、高度の技術や長期的な人材育成を必要とする複雑なデザインも世界レベルに達しており、世界各国から日本のデザインが重んじられている」と説明した。
そのうえで、日本の現代デザインからはドイツ、イタリア、米国といった欧米からの影響がうかがえると指摘。「日本人の謙虚さが、欧米の先進的な経験を学ぶうえで十分に生かされたのだ」とした。一方で「他人の経験を学ぶと同時にそれを自らの国情と結び付けて、独自の体系を作り出した。日本の文化、経済、政治が他国と異なる特色を持つのと同様に、日本のデザインも実に特殊性のあるスタイルを持っているのである」と論じている。
さらに、日本経済の急速な発展には、デザイン分野の振興とブームが大きく貢献していたとした。設計によって高い付加価値を持った製品が重視され生産されるようになり、デザイン振興体制の拡充、デザイン関連インフラの強化、デザイン分野の国際交流促進といった政策が進んだことを紹介し、「日本の工業デザインは政府がリードして企業に重視させていった。デザインは人の心を鼓舞させるものであり、57年には優れたデザインに対して与える『Gマーク制度』を導入した」と伝えた。
記事は「他人の良いものを取り入れ、悪いものを取り去り、そのうえで自らの文化について改め考える。これが、日本の工業デザインが発展してきた過程なのである」と結論付けている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)boggy22/123RF)
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