国を挙げた観光振興によって、外国人観光客の数が増えている。観光収入の増加は喜ばしいことだが、一方で少なからぬ問題や課題も突き付けられている。
中国メディア・今日頭条は25日、ホテルに宿泊しない外国人観光客により、成田空港が簡易宿泊所のような状態になっているとする記事を掲載した。
 
 記事は、日本を訪れる外国人観光客が年間2000万人を超えたのに伴い、東京を含む多くの都市でホテルの宿泊料金が高騰、多くの外国人観光客が空港のロビーで「宿泊」することを選んでいると紹介。成田空港のロビーは毎晩、横になって寝る外国人観光客でいっぱいになっており、早朝便を待つ乗客のほか、毎日空港にやってきて睡眠する外国人観光客も多く存在するとしている。
 
 「毎日空港にやってきて睡眠する外国人観光客」は、適当な値段のホテルが見つからず、空港に寝泊りするしかないのだという。一夜を過ごした翌朝は、トイレで洗顔したり着替えたりして旅行を続け、夜になると再び空港という「宿泊所」に戻ってくるとのことだ。外国人観光客からは「行く場所がないから、空港で寝るしかない」、「日本のホテルは部屋が小さいうえ、値段が高すぎる」と不満の声が出ていると記事は伝えた。
 
 さらに、同空港の関係者が「今は毎日200人以上の外国人観光客が空港に泊まりに来ている。今後さらに椅子や畳の数を増やすなどして、泊まる場所のない外国人観光客が寝られるスペースを拡張するつもりだ」と語ったと紹介。また、観光庁のデータでは外国人観光客数の増加幅よりもホテルに宿泊する外国人数の増え幅がかなり低くなっており、この点からも外国人が空港で寝泊まりしている状況が浮き彫りになっているとした。
 
 たとえ横になるスペースがあったとしても、プライバシーが確保されない空間での寝泊りは、観光客の疲れを取るには不十分と言わざるを得ない。また、窃盗などのリスクが高まり、治安面の不安もある。何らかの対策を講じる必要がありそうだ。
(編集担当:今関忠馬)


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