豊かになった現代の食生活は、肥満との戦いでもある。体質にもよるが、食生活が乱れればたちまち体が太くなっていく。
意識しないと運動する時間が取れない忙しい社会であれば、なおさらだ。中国メディア・生命時報は8日、「世界で痩せている人が最も多い国、日本の人は毎日何を食べているのか」とする記事を掲載した。

 記事は「中国はついに米国を追い抜き、世界で最も肥満者の多い国になった」とし、昨年英国の医学専門誌「ランセット」が発表したデータで、中国人の肥満者が8960万人と、8780万人の米国を抜いて世界一になったことを紹介。一方で海を隔てた隣国の日本は「痩せている人が多い国ランキング」でトップを取ったとした。また、日本が「運動をしない国ランキング」でも上位に入ったことを紹介して「日本人はどうして運動しないのに太らないのか」と疑問を提起した。

 そして、日本人に肥満者が少ないのは食生活にカギがあるとし、8つのポイントを紹介している。最初の4つは「1日に多くの品目の食材を摂取する」、「食べる量を少なめにする」、「主食をしっかり食べる」、「栄養のある昼食をとる」といった点を挙げた。主食に関しては「ダイエットのために主食を減らす、あるいは食べない人がいるが、米飯は魚肉や野菜、海藻などと一緒に食べることで、血糖値の上昇をある程度緩やかにすることができるのだ」と説明。昼食については、栄養がしっかり考えられた学校給食について紹介している。

 残りの4つは「魚をたくさん食べること」、「納豆を食べること」、「生食や蒸し料理を多様することで、油の過剰摂取や栄養素の破壊を防ぐ」、「料理に使う塩の量を減らす」だ。納豆が苦手な場合は、ごま油や海苔、オクラなどの食材を混ぜ合わせるとスルリといけると説明した。

 運動で消費できるカロリーよりも、食事によって摂取するカロリーのほうがはるかに大きく、カロリーを減らすという点では食生活の見直すほうが効果は高い。
しかし、だからといって適度な運動をしなければ健康リスクは高まることになる。健康な体を維持するには、規則正しい食事と、適度な運動の両方が必要だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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