今月23日、中国の中央企業である「中国中車」が、山東省青島市で懸垂式モノレールの試運転を行った映像を公開した。人民網や中国中央電視台をはじめとした複数メディアがその様子を報じ、近未来感溢れる列車の姿を見たネットユーザーたちの間で、大きな注目を集めている。

 
 今回公開されたモノレールの設計最高速度は時速80キロ、最高運行速度は時速70キロ。昨年11月に四川省成都市で試験走行が行われた、パンダデザインの懸垂式モノレール「熊猫空鉄」の最高速度である時速60キロをやや上回った。
 
 「下を歩くのが怖い」「乗る勇気がない」と不安そうにコメントするユーザーや、「さすが我らが中国の技術は素晴らしい」と、賛辞の声を上げるユーザーに対し、鉄道に詳しいと見られるユーザーたちから、「もともとドイツが100年以上前に実用化している」「日本にも以前からある」といった知識が披露されるなど、動画を公開した各アカウントのコメント欄は、それぞれ大きな盛り上がりを見せている。
 
 「高速鉄道は『高鉄』、地下鉄は『地鉄』。『軽軌』とは違うし、これは何と呼べばいいのかな?」と、呼称を気にするユーザーも見られたが、一部ニュースでは既に『空軌』という略称を提唱しているようだ。
 
 ちなみに中国人の多くが、地下を走るものを『地鉄』、高架を走るものを『軽軌』と呼ぶが、これは誤用で、本来『軽軌』は軽量軌道(ライトレール)の略称である。日本でライトレールに区分される鉄道には、神奈川県の江ノ島電鉄線などがある。
 
 また、日本国内では現在10社がモノレールを運行しており、そのうち懸垂式は、東京の「上野動物園モノレール」、千葉の「千葉都市モノレール1号線/2号線」、神奈川の「湘南モノレール江の島線」、広島の「スカイレールサービス」の5路線。それ以外は全て「東京モノレール羽田空港線」に代表される跨座式である。(ドイツの懸垂式モノレール「ヴッパータール空中鉄道」イメーシ?写真提供:(C)bbsferrari/123RF)


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