日本を訪れる中国人旅行客のなかには、「リピーター」も少なからず存在する。観光庁がまとめた2017年1ー3月期における「訪日外国人の消費動向」によれば、中国人の訪日回数は「初めての訪日」が53.8%となり、2回目以上のリピーターの割合は46.2%となった。

 
 中国人は日本の何に魅力を感じ、2回、3回と日本を訪れているのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人が日本旅行にハマる理由」と題した記事を掲載し、中国人の目に映る日本旅行の魅力について考察している。
 
 記事は、日本を訪れたことのある中国人は誰もが「日本の静けさ、清潔さに驚く」と伝え、中国で伝えられる「日本の政治面における喧騒と日本人の生活」はほとんど関係していないことを知ると紹介。さらに東京や大阪のような大都市を除けば、日本の生活リズムは非常にゆったりとしていることが感じられるとし、「日本の地方はまるで2ー30年前の中国のようにゆったりとした時間が流れていることを実感する」とした。
 
 さらに、京都では「1000年前の中国の姿がどのようなものであったか」を知ることができると指摘。京都は北魏や晋、隋、後唐など中国の王朝が首都とした歴史を持つ「洛陽」を思わせる作りであると伝え、中国ではもう見られなくなった歴史の面影が京都で見ることができるのだと指摘した。
 
 さらに記事は、箱根をはじめとする日本の温泉地もリピーター獲得に大きく貢献している存在であると紹介。中国にも温泉は存在するが、あまり中国人にとって身近な存在ではないうえ、温水プールのような形で入浴するケースが多い。それに比べ、日本の温泉は「風情」があって、日本ならではの体験になるということなのだろう。
 
 記事は温泉や京都のほか、日本の各地方を訪れることで「心が落ち着く」としている。初めて日本を訪れる中国人は東京や大阪などの都市部を訪れる人が多いが、リピーターは地方を訪れる傾向にあるとも言われる。中国人のリピーターたちは「安らぎ」を求めて日本を訪れているのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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