日本を訪れる中国人旅行客の爆買いが見られなくなりつつあると言われる。確かに温水洗浄便座や電気炊飯器を1人で何個も持ち歩くような中国人の姿が減ったのは事実だ。


 それでも中国人にとって買い物は日本を訪れるうえでの主要な動機の1つとなっていて、日本の家電量販店では今なお買い物を楽しむ中国人旅行客の姿を数多く見かける。

 日本と中国は家庭用電圧が異なるため、日本向けの家電をそのまま中国で使用することはできない。家電量販店では中国の電圧で使用できる製品も販売されているが、なかにはこうした電圧の違いを知らずに日本向けの家電を購入してしまう中国人もいるようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本を出張で訪れた中国人の手記を掲載し、「せっかく日本で家電を買ったのに、日本向け電圧の製品だった」と紹介する記事を掲載した。

 中国の家庭用電圧は220Vであり、日本は世界でもっとも低い100Vとなっているため、日本の家電をそのまま中国に持ち込み、使用することはできない。しかし、この中国人はうっかりしていたのか、それとも知識がなかったのかは分からないが、日本向けの家電製品を購入し、中国に持ち帰ってしまったという。

 日本の家電を中国で使用する場合には、電圧を製品仕様にまで下げるための「ダウントランス」と呼ばれる変圧器が必要となる。変圧器を購入すれば、問題なく使用できるのだが、この中国人はどのような対応を取れば良いのか困っていると主張し、ネット上で適切な対応について助けを求めている。

 日中の電圧の違いを知らずに日本の家電を持ち帰る中国人は少なからず存在する。電気炊飯器が爆買いの対象となっていたころ、中国のネット上では「炊飯器を電源につないだら爆発した」といったトラブルの報告が数多く見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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