中国の街よりも日本の街が静かに感じる大きな理由の1つが、自動車のクラクションが中国ほど頻繁に鳴らないことだ。中国メディア・今日頭条は15日、「日本ではどうして交通事故による死亡率が低いのか」とする記事を掲載した。


 記事は「日本は世界最低の交通事故率を誇るという。2015年の日本での交通事故死者数は4117人とのこと。日本の人口は1億2000万人だ。これに対して、13億人いる中国の15年の交通事故死亡者数は10万人にのぼる。自動車保有台数が多く、人口密度も高い日本ではどうして毎年交通事故死亡率が低いのだろうか」とした上で、実際に日本を訪れて感じた理由を紹介した。

 まずは、交通の秩序が整然としている点を挙げた。「ドライバーと歩行者が最大限互いを尊重し、理解している。中国でよく見られる、人と自動車が同じ場所を行く光景は日本では見られない。そして、赤信号を渡る人もほとんどいない」としている。

 続いて「日本のドライバーのルールを守る意識の高さ」について言及。「狭い十字路で仔細に観察したところ、ドライバーは速度をしっかり守り、十字路に差し掛かると減速して通行人がないかどうか確認する。強引に角を曲がるような車もない。
また、狭い路地で歩行者が道を譲ってくれた時には車内からしきりにお辞儀をして感謝を示す。また、人が道路の真ん中を歩いていたとしても、ドライバーはクラクションを鳴らすことなく辛抱強く待っている」と説明した。

 記事は「日本の交通には、骨にまで染み込んだ調和の意識があり、ドライバーと歩行者がルールを厳格に守る。そして、心から相手をリスペクトしている。われわれの交通にはいつこのような温かみが備わるだろうか。相互理解と包容性は、生命に対する敬意なのだ」と結んでいる。

 自己中心的な運転を改めて譲り合いの心を持つことができるか、それが中国の道路交通秩序を改善し、交通事故件数や交通事故死亡者を減らす上での大きなカギと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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