ホカホカの温かい弁当もおいしいが、冷めていてもおいしく食べられるように考えられているのが日本の弁当の特色だ。中国メディア・今日頭条は26日、「日本人が弁当を加熱せず冷たいまま食べる理由はこれだ」とする記事を掲載した。


 記事は、日本人が弁当を冷たいままでも平気で食べる理由を4つ挙げて解説している。1つめは、「保存や携帯がより簡単だから」。夏の暑い日にホカホカの弁当を持っていけば容易に傷んでしまうため、冷えた弁当のほうが便利であること、場合によっては冷蔵庫に入れたり、保冷剤を入れたりといった処置まで施して鮮度を保つと説明している。

 2つめは、「日本人は食物本来の味を好むから」だ。「日本人は健康志向であり、油を使った料理や調味料たっぷり使った料理が少ない。ホカホカの弁当だと、蒸気によって味が他の食材に移ってしまう。冷たいほうが、食べ物本来の味を楽しむことができるのだ」と解説した。また、味やニオイ、色が映ったり、汁が流れたりするのを防ぐために、日本人の弁当には多くの仕切りやアルミ箔が使用されているとも伝えた。

 3つめは、「他人に迷惑をかけないという発想」である。「オフィスあるいは公共の場所で弁当を食べる場合、ホカホカだと香りが強くなり他人の邪魔をすることになりかねない。それゆえ、あまりニオイの出ない冷めたままの弁当を食べるのだ」とした。

 そして4つめは、「昔から日本人は冷たい弁当を食べていた」。
「古くは弁当を風呂敷に包んでいたために自然と冷え、それを再加熱する方法もなかった。そしてまた、日本各地にある駅弁は一般的にみんな冷たい弁当なのだ」と説明している。

 記事は、「日本人が冷たい弁当を食べるのには、このような心理的な理由もあったのだ。日本に行ったときには、ぜひ冷たい弁当を食べてみよう」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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