岡山県にある中国銀行は1878年に第八十六国立銀行として設立された歴史ある地方銀行で、岡山県などにあった多くの中小銀行が、合併と買収を繰り返し、今の名前になったのは1930年のことだという。
奇しくも中国と日本で同名の銀行が存在することになったわけだが、では、日本と中国のどちらの中国銀行のほうが先に存在していたのだろうか。記事によると、中国の中国銀行の前身は大清銀行で、1912年に南京中華民国臨時政府が誕生後、孫文の提案で大清銀行から中国銀行に名称を変更したという。したがって、日本の中国銀行が今の名称を採用した1930年の時点で、中国の中国銀行はすでに20年近く営業していたことになる。
中国にすでに中国銀行があったのに、なぜ日本でも同じ銀行名にしたのかについて、記事はいくつかの説を挙げているが、中国地方から取られたのであり、国としての中国とは無関係のようだと伝えた。中国地方という呼び方も、平安時代の政治の中心だった京都から見て、遠国でもなく近国でもない中国だったという説を紹介。いずれにしても中華人民共和国や中華民国とは無関係であることを強調した。
記事は、訪日する中国人に対し、中国銀行を見つけた場合、見分けるために見慣れたロゴがあるかどうか確認するように勧めているが、今では中国人の多くがモバイル決算をしており、日本滞在中に現金を引き出す必要もあまりないことから、現実には見分ける必要もない話かもしれない。しかし、ネタとして面白がられているのは事実のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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