中国メディア・東方網は4月29日、「日本の学校では、自ら育てた小動物を食べるという、独特な形での命の教育が行われている」とする記事を掲載した。ここ数年、中国のネット上では「日本の小学校で、自分たちで飼育に携わったブタを食べるという命の教育が行われている」との情報がしばしば話題になってきたが、今回は鶏による命の教育がクローズアップされた。


 記事は、「以前、日本の学校でブタを育て、食肉として出荷する場面に立ち合わせ、その肉を給食として食べるという教育が紹介された。命の大切さを学ぶためものだが、日本ではこのようなスタイルが評価を得ているようで、今回は鶏を『教材』とする話が伝わってきた。大まかに言えば、生徒たちが自ら選んだ卵に印を付け、大きくなるまで育てたのち、これを自ら屠って食べるというものだ」と紹介した。

 そして、「鶏を屠る時の子どもたちからは、怖がったり別れを惜しんだりする様子が見て取れた。しかし最終的には、おいしい鶏肉としてみんなで食べる。こういった教育方法について、中国のネットユーザーは大まかに2つの意見に分かれる。1つは『あまりにも残忍で命の尊さを体現していない』というもので、もう1つは『農村ではみんなそうやって家で育てた鶏を自ら屠って食べるのだから、何らおかしいことはない』というものだ」とした。

 記事の作者もこのスタイルに対して少々疑問を抱いているようで、「鶏を育てるのは、生命の成長を知るうえでいい授業だと思う。しかしどうして、最終的に殺すところまでやるのかが分からない。食べ物の大切さを知る、ということならともかく、命の尊さを知るという点では納得がいかない。小さい頃、小動物に優しくせよ、殺してはならないと先生に教えられてきたが、これも日本と中国との教育の違いなのだろうか」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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