中国メディア・東方網は14日、「日本は大国になったのに、どうしてマレーシアやフィリピン、インドネシアはいまだ途上国の段階にとどまっているのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「マレーシア、インドネシア、フィリピンなどのASEAN諸国は、日本より優れた自然環境を持っているように見える。
樹木には果実がたわわに実り、海や川には魚がたくさん泳ぎ、さらには、工業生産に利用できる資源も日本より多い。それなのに、どうして日本は先進国に成長し、これらの国はなおも発展途上なのか」と疑問を提起した。

 その答えとしてまず、制度的な問題を挙げた。「黒船の衝撃を受けた日本は明治に入ると近代政治体制の雛型を急ピッチで作り上げた。あらゆる制度を西洋諸国から学んだのだ。一方で東南アジア諸国は欧米列強の植民地に甘んじていた。列強は植民地のエリート階層を使って現地人を管理し、厳しい制度により人びとの政治に対する感覚を麻痺させていった。かたや主権国、かたや植民地という差は非常に大きかった。日本は戦争によって焦土と化すが、すでに近代国家の概念を持ち、教育と工業に力を入れていたため、復興も発展も非常に早かった」と論じている。

 また、気候面でも東南アジア地域は日本よりも不利な状況にあると指摘。「東南アジアの自然条件は総じて日本よりもいいのだが、何しろ暑すぎる。特に雨季後のサウナのような気候では生産効率は上がらない。
それに、もう1つ大きな要素がある。それは東南アジア地域を毎年十数回は襲うハリケーンだ。こういった極端な気象状況は工業や農業の生産活動、さらには社会に巨大な災難をもたらすのである」と解説した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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