中国語には「拾金不昧」という言葉がある。拾ったお金をネコババしないという意味だが、日本人はこのことわざをよく実践していると言えるようだ。
中国メディア快資訊は15日、日本ではなくした携帯電話が戻ってくるとする記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、先日東京で携帯をなくしたものの、次の日の朝には戻ってきたという体験をしたそうだ。実は日本ではそれまでにも何度かカメラをなくしたことがあるそうだが、「100%返ってきた」ため、今回も戻ってくるのではないかと期待しながら、それでもハラハラして待っていたとしている。

 携帯電話は、現代人の生活になくてはならないものになっている。一般に、失くして最も困るものは携帯電話で、次に財布、3つ目がカギだと記事は紹介。筆者と周りの外国人は携帯電話が戻ってきたことを喜び、また日本の「文明度」に感心したとしている。中国語の「拾金不昧」を本当に実践しているのは日本人だったからだ。

 これはデータからも明らかだと記事は紹介。例えば、米国のある調査によると、携帯電話をなくした人のうち、返ってきたのはたったの7%だったという。その点、日本は「戻ってこなかった割合が11%」で、ほとんどが手元に戻り、89%という高い数字を見せたそうだ。記事は中国の数字を紹介していないが、米国以下という可能性も否定できない。

 それにしても、国によってこれだけの違いが出るのはなぜだろうか。
記事は、日本人は携帯電話に限らず、拾いものをした時に「まず持ち主のことを考える」のだろうと推測している。持ち主が困っていると想像することで、一刻も早く返してあげたくて、急いで警察に届けるというわけだ。誰でも何かをなくして焦った経験はあるはずだ。中国でも「拾金不昧」を実践するようになれば、もっと住みやすい社会になるだろう。この点では、ぜひとも日本社会に倣ってもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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