まず記事は、中国の愛国主義教育について紹介。学校で愛国的なスローガンを暗記させ、愛国的な文章を学ばせ、自分の命を国に捧げると宣誓させる「形式的な愛国主義」だと分析した。しかし、日本では子どもに政治的な考えを持たせることはなく、国歌斉唱も強要せず、「お国のために」という中国でよく聞くフレーズも一切教科書に出てこないと紹介し、これが「不愛国主義だ」とした。
記事の中国人筆者は中学を卒業後に日本へ留学し、その後18年間ずっと日本に住んでいるため、身をもって日中の教育の違いを感じているようだ。自身の経験から、日本の方法こそ「実質的な愛国教育」であり、日本人は世界で最も国を愛している国民だと主張。中国の愛国教育は「つめこみ式」で、愛国がぼんやりとした概念になっていると指摘した。
では、日本は「愛国」という言葉は使わずにどうやって愛国を教えているのだろうか。例えば、ある学校では毎月社会見学があり、環境保護などを学んでいると紹介。ゴミ処理センターを見学し、どうやって山のようなごみが真っ白な紙やその他の生活用品になるのかを見て学ぶという。また、自然保護区で働く人からは、樹齢100年の樹木をどうやって保護するか、なぜ保護する必要があるかを学び、スーパーの見学ではどうやって食の安全を守っているのか、浄水場を見学して蛇口からそのまま水が飲めるのはなぜかなどを学ぶと紹介。
愛国という言葉を使わずに愛国を教えているというのは、中国人にとっては思いもよらない教育方針であり、中国とはまさに真逆の方法だ。中国も反日を煽るような教育から脱却し、貧困者も含めた庶民の生活環境の改善から始めるべきではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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