日本と中国には、それぞれお茶の文化がある。日本のお茶の起源は中国だが、長い時間をかけて独自に発展を遂げてきた現在の日本茶文化は、すでに中国の茶文化とは全く異なるものになっている。
日本のお茶で特徴的なのは、抹茶に代表されるようなその鮮やかな緑色だ。中国メディア・東方網は28日、「どうして日本の緑茶はあんなに緑色なのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「われわれはしばしば映画、テレビ、アニメなどで日本の緑茶が登場するシーンを見かける。そのお茶は緑色、実に鮮やかな緑色をしている。そして、日本に行って訪問先などで見かける煎茶の青さは、中国国内では見たことのない、中国の高級緑茶でも出ないような緑色なのだ」とした。

 そのうえで、日本の緑茶が鮮やかな緑色をしている理由は「蒸熱」にあると紹介。茶葉の製造には高温で処理して酵素の活性を止め、茶葉の品質を固定するプロセスがあり、鉄鍋で炒ったり、蒸しあげたりといった方法があるが、蒸しあげる「蒸熱」は鉄鍋でいるよりも短時間で満遍なく熱処理ができるため、緑色が残ると説明した。

 そして、蒸した緑茶はもともと中国で発明されたもので、炒ったものよりも長い歴史を持つと指摘。南宋の時代に日本の高僧がその技術を持ち帰り、日本における「蒸熱」による緑茶文化が発達したと伝えている。

 特に日本のやり方は高温で短時間であるために葉緑素の破壊が少なく、茶葉もお茶も鮮やかな緑色をしているとし、今や中国人観光客にも人気の高い日本の抹茶も、この製法が用いられているのだと紹介した。

 中国茶には中国茶独特の素晴らしい色合いや香りがある。そして、日本茶も鮮やかな色合いと深い味わいを持っている。
どちらも、その土地の気候風土が生んだ素晴らしい飲み物なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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