中国人にとって着物は「日本の伝統」そのものであり、日本人女性が着物を着用している姿を目にして「日本では伝統がよく保存されていて、羨ましい」と口にする。

 しかし、その一方で「疑問」も浮かぶようだ。
それは和服を着ている男性が少ないということだ。中国メディアの一点資訊は20日、公式の場を含め、日本人女性が着物を着ている姿を目にすることは多いとしながらも、「なぜ女性だけが和服を着ていて、男性は和服をあまり着ないのか」と問いかける記事を掲載した。

 中国にも漢服やチャイナドレスなど伝統衣装は存在するが、漢服を着た人を中国の街中で見かけることは少ない。中国に比べれば、日本では浴衣や着物など、伝統衣装を着ている人を見かける機会が多いと言えるが、和装の日本人は男性より女性の方が見る機会が多いというのは記事の指摘どおりと言えるだろう。

 また、皇室関係者や政府関係者などが公式の場に出席する場合においても、女性が着物を着用しているケースがあっても、男性が和装であるケースは決して多くはなく、男性はスーツである場合が一般的だと言える。記事は、「公式の場で日本人男性が着物を着ることが皆無というわけではない」としながらも、「その場にふさわしければ、男性が着物や伝統衣装を着ることある」と指摘した。

 だが、日本では明治維新以降、皇室で洋装化が進み、日本人男性にとっても公式の装いとして洋装が取り入れられて以降、日本では男性が着物を着ることが減ったことを紹介。中国人は日本に伝統衣装が残っていることを羨むが、それは主に女性の着物が中心であることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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