クリスマスが終わると世の中は一気に年越しのムードになる。これから忙しくなるのが、初詣の参拝客を迎え入れる神社だろう。
神社での願い事に欠かせないのが絵馬だが、近年では中国人観光客が願いを書いた中国語の絵馬も少なからず見られるようになった。中国メディア・東方網は24日、中国のネット上にはこれを「けしからん」と考える人もいるとする記事を掲載した。

 記事は、中国人に人気の観光目的地である日本では、冬も多くの中国人観光客が訪れ、日本ならではのアクティビティを体験している紹介。その中には日本にたくさん存在する神社での願掛けも含まれており、神社に行ってみると中国語で書かれた絵馬が多数掛けられているのに気が付くとして、実際に中国語で書かれた絵馬が掛かっている神社の写真を掲載した。

 そのうえで「中国人観光客が日本の神社を参拝することに対して、中国国内のネットユーザーから反発の声が出ている」と指摘し、「中国人観光客が日本の神社にいくのはちょっと良くないと思う。数年前に靖国神社に火をつけた中国人のことを思い出し、深く考えさせられる」いったコメントを紹介している。

 中国政府の靖国神社に対する批判は主に「A級戦犯を英霊として祭っているから」という主張に基づくものであり、その他の神社に対しては基本的には批判的な姿勢を示していない。しかし、中国の一部ネット上では日本の神社全体に対してネガティブな印象を持つ人も少なくないようだ。とはいえ、多くの中国人観光客が日本人に混じって特に抵抗なく絵馬に願い事を書いて帰ることを考えれば、「日本の神社に中国人が願掛けするなどけしからん」と考えている人はごく一部に過ぎないと考えるのが妥当だろう。

 ところで、記事が紹介したのは「日本で唯一の髪の神社」を名乗る、京都の御髪神社に掛けられた中国語の絵馬だ。そこには「もう抜け毛で悩むことがありませんように」、「尊敬する神様、どうかわが家全員の髪の毛が黒々とし、抜け落ちたりしませんようにお守りください」といった願い事が書かれている。切実な悩みを抱えて願掛けする彼らに目くじらを立てず、温かく見守るべきではないだろうか。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)



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