小中学校では昼になると給食が提供されるところが多いが、高校などでは弁当を広げるのが一般的な光景だ。日本人にとっては当たり前のこの光景も中国人からすると驚きのようである。
中国メディアの快資訊は5日、日本人はどうしてみんな弁当を食べるのかと題する記事を掲載した。

 こういう質問が出るのは、中国では弁当を持参する習慣がないからだ。中国の学校の昼休みは1時間半から2時間と比較的長く、自宅から通っている学生は自宅に帰って食事と宿題を済ませ、時間に余裕があれば昼寝までして午後再び登校するのが普通のパターンだ。しかし、日本の多くの学校では昼休みが1時間ほどと短く、自宅に帰る習慣はない。

 では、日本の学生はなぜ学食で昼食を取らずに弁当を持参するのだろうか。1つの理由として、日本の学校には学食がないところが多いからだと紹介。そもそも、学食は私立校にはあるが予算に制限のある公立の学校には少なく、食堂があっても昼休みの時間が中国よりも短いので、食堂で食事すると時間にゆとりがなくなると指摘した。

 また、安全に厳しい日本では、食中毒などで学校の経営に深刻な危機をもたらすことを恐れ、食堂を置かない学校もあると分析している。ちなみに、中国の安全基準は「たわしや髪の毛、虫が混入していなければ良い」程度なので食堂を設置しやすいそうだ。

 さらに、日本では中国と違い専業主婦が多いため弁当を作ることができることや、現実的な理由として、「弁当を持参した方が経済的」だとも指摘している。1人暮らしなら食堂で食べても変わりないが、家族がいれば弁当を作ったほうが節約になり、しかも、栄養のバランスも取れるため、日本人は「好きだからというよりやむなく弁当を持参することになる」と締めくくっている。

 昼休みに自宅に帰って昼寝までできるというのは夢のような話ではあるが、その分中国の学校では下校時刻が日本の学校よりも遅くなる。
記事は指摘していないものの、日本人は冷えた弁当でも食べられるが、中国では食事は温かいものを食べる習慣であることも、関係しているかもしれない。いずれにしろ、これだけ弁当文化が浸透しているところを見ると、日本人は弁当好きだといえるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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