中国メディア・新華網は11日、かねてより米食を好む人が多い上海で消費レベルの上昇とともに、さらにおいしいお米を求める動きが強まっており、特に日本米が歓迎されていると報じた。

 記事は、日本の大手米輸出業者がこのほど上海でイベントを開き、富山県産のお米でおにぎりをはじめとする各種の料理を用意したと紹介。
「鼻をくすぐるいい香りと、美しいおにぎりは人びとの食指を大いに動かし、参加した来賓の1人には『これだけお米がおいしいと、おかずなしで2杯は食べられてしまう』と語った」と伝えた。

 そのうえで、中国は世界最大の米消費国であり、その消費量は日本の20倍であると説明。それゆえ、日本の米を輸出するにあたり、中国は重要な海外市場なのだとしている。

 また、現在では上海の市民が専門店、高級スーパー、ECプラットフォームなどを通じて日本やタイなどの輸入米を手に入れられるようになっているとし、先述の輸出業者も北京、上海、成都、広州の4カ所に日本産米専用倉庫を設置して中国の各都市に日本の米を提供していると紹介。この会社では2020年に輸出量2000トン、25年には5倍の1万トンを見込んでいると伝えた。

 そして、近年では中国の消費者向けに日本のお米をPRする活動が増えており、上海市内のスーパーや飲食店では日常的にさまざまな形式のPRイベントが行われていると紹介。日本貿易振興機構(ジェトロ)の上海事務所も、日本企業と協力して定期的にPRイベントを開催しているとした。

 中国への日本産米の輸出拡大は、日本産米を求める品質志向の中国人消費者にとって嬉しい事柄であるのみならず、現地に長期滞在している日本人にとっても、おいしい日本のお米が簡単に手や口に入るようになる朗報と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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