中国メディアの今日頭条はこのほど、日本のドラマなどを見ていると水道水を直接コップに注ぎ、飲むシーンがあることなどを通じて、日本では水道水を直接飲めることを知っている中国人は少なくないと指摘しつつ、「なぜ中国では水道水を飲めないのか」と問いかける記事を掲載した。
記事はまず、日本の水道水が飲用可能であるのは「水道法」という法律のもと、厳しい水質基準が定められており、多くの検査項目をクリアした水が水道水として提供されているためだと強調。中国でも2007年に生活飲用水の衛生基準を定め、106項目の指標を定めたと指摘する一方、実際には水道水はまだ飲用できないのが現実であると強調した。
続けて、中国では水産養殖場などから排出された汚水に含まれるホルモンや、細菌や微生物による産出物で水源が汚染されていると指摘し、地域によっては極めて高い濃度の汚染物質が検出されている水源もあると強調。これは中国の急激な経済成長がもたらした問題の1つであると論じた。
また、中国では多くの都市で1950年代ごろに整備された水道インフラが今も使われていて、老朽化して腐食が進んだ水道管が数多く存在すると強調。腐食した水道管内には細菌が繁殖し、サビが生じ、金属も水に溶け出していると主張、だからこそ中国の水道水は煮沸せずに飲むことができないのであり、たとえ煮沸しても中国人の体内にはこうした成分が少量ながらも入り込んでいるはずだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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