記事によると、国立環境科学院はソウルの3月のPM2.5の1日平均濃度が、1立方メートル当たり44.6マイクログラムだったと発表した。これはPM2.5の濃度測定を開始した2015年以降最も高い数字となるという。また、PM10の濃度も3月は7日連続で高い数字を出し、記録を更新したと伝えた。
ソウルの深刻な大気汚染について、韓国では「風に乗って中国から汚染物質が来た」との主張が多くみられると記事は紹介しつつ、中国を主な原因とする韓国側の主張に疑問を呈している。韓国政府も中国に対して苦言を呈する発言をしたことについて、「本当に中国のせいだと信じてはいないはずだ」と記事は分析。これまで中国のせいにしてきたため、高まった国民感情を無視できず、「仕方なしに中国のせいにしたに過ぎないと願う」としている。
では、なぜ「中国のせいにしている」のだろうか。記事は、主に韓国のマスコミに問題があるとしている。韓国のマスコミは信用性が低く、恐らくはスポンサー企業に都合の良い情報を流しているだけだと主張。また、韓国人は「アジアでもとりわけ民族感情の強い」国民で衝動的なところもあるので、世論がマスコミの情報に踊らされやすい傾向にあると主張している。
確かに、数年前の中国の大気汚染は非常に深刻だったが、今年などは北京でも多くの市民は大気が改善されたと実感しているようだ。実際、3月にソウルの大気汚染が深刻になった際には、北京のPM2.5濃度の方が低かったほどだ。
むろん、中国から風に乗って韓国へとスモッグが飛来していることは否定できない事実だろう。しかし、今年は中国よりもソウルの方が深刻な問題になっているということは、その主な原因は中国ではなくむしろ韓国の方にあるとの記事の主張は理にかなっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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