記事は、中国が「5冠」を達成したジャパンオープンで日本は思うような成果を挙げられなかったが、一方で新たなスターが素晴らしい戦いぶりを見せたとし、佐藤瞳選手が丁寧選手を4-2で破り、2002年生まれの長崎美柚選手も朱雨玲選手を倒したと紹介。
そのうえで「心配するのは確かに一理あるが、本当にそこまで心配する必要があるのかと言えば、それはノーだ」とし、日本の若い選手がシニアの大きな国際大会に出て中国選手と戦うのは「上の年齢にトップクラスの実力を持つ選手がいないため、仕方なく若手に経験を積ませているのだ」と説明した。
そして、このようなやり方は「必ずしもいいことばかりではない」と持論を展開。シニアの大会で持っている実力以上の力を発揮して素晴らしい成績を挙げてしまうと、心理的な成熟が追い付いていない若い選手たちは気持ちが大きくなってしまい、やがて壁にぶち当たることになるとしたうえで「伊藤美誠や平野美宇がその例だ」としている。
一方で、中国代表は青少年選手の育成を決して重視していないわけではなく、むしろうまく育成ができているとした。「長きにわたり衰退しないでいられるのは、まさに各年齢層の育成がうまくいっているからに他ならない。青少年の大会で頭角を現せばトップチームの代表に選ばれる。そこでさらに素晴らしい成績を出せば、世界大会の代表に選ばれる」としたうえで、その典型的な例が伊藤選手や平野選手と同じ学年の18歳で、今回のジャパンオープンの女子シングルスで優勝した孫穎莎選手であると伝えた。
近年急成長を遂げた日本の若手選手に危機感を抱いた中国が研究を重ねて着実に対策を講じ、ここにきてその成果が表れ始めているいうのが現在の状況と言えそうだ。先日、中国卓球協会の劉国梁会長が「日本のおかげで中国は成長している」と語ったことが伝えられたが、それも決してオーバーな表現ではないだろう。東京五輪までまだ1年と少しある。同五輪に向けた日中間の争いの構図には、まだまだ変化の余地があるはずだ。
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