世界に先駆けて新幹線が開業したのは1964年のことだった。開業からすでに50年以上が経過したが、新幹線は今なお進化を続け、日本経済の成長に大きな貢献を続けている。


 中国高速鉄道が新幹線の技術を導入したことは周知の事実だが、中国メディアの快資訊はこのほど、「高速鉄道の技術は日本に起源がある」としながらも、「今や中国高速鉄道は新幹線を上回る成長を遂げ、世界から評価されている」と誇る記事を掲載した。

 記事は、「交通手段の発展は各国が重視する点であり、中国はこれまで高速鉄道の発展に力を注ぎ、今では世界の高速鉄道を牽引する存在になった」と主張。さらに、高速鉄道の技術は国内だけに留まらず、国外にも技術提供を行って各国の発展に寄与しているとし、高速鉄道を用いた外交を展開し、関係を深めるうえでも役立っていると指摘した。

 続けて、中国高速鉄道には新幹線の技術が採用されていることを認めつつも、海外に技術提供をするうえで「中国高速鉄道の方が新幹線よりも脚光を浴びているのはなぜか」と問いかけ、それは「中国の広大な国土に高速鉄道を拡張させてうえで直面した困難の多さと、それを克服することで高めた独自の技術力があるため」と主張。一方の日本は「国土の狭さから、中国ほど多様な問題に直面することがなかったゆえに、技術を磨く機会も少なかった」と主張した。

 また、中国高速鉄道は14億に迫る中国の人々を支える移動手段として利用されているゆえに、膨大な数の利用者や移動の需要をさばくことができる運行システムがあると伝え、こうした運行面の経験や強みも日本より上であると主張した。国外における鉄道インフラの受注競争において、日中は競争関係にあり、中国は建設コストの安さや建設スピードの速さといった点のほか、中国国内の多種多様な地形や気候に適応させて運行していることを強みとして海外に売り込み、契約を勝ち取ったことを誇りとしているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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