昨年9月に開業した中国本土から香港西九龍駅への直通運転が、いよいよ本格稼働を始めた。中国メディアの南寧新聞網によれば、7月11日11時14分に広西チワン族自治区・南寧から香港西九龍行きの初めての直行高速鉄道が出発した。1112の座席は満席で、7割以上の旅客の目的地が香港だったという。
ベトナムと国境を接する広西チワン自治区の南寧と香港間の運行時間は3時間59分。全中国初の少数民族自治区と香港を直接結ぶ高速鉄道である。これまでは、広東州の広州駅または深セン北駅に到着した後、他の列車に乗り換えて香港に移動していたため、所要時間は少なくとも4時間50分だった。
同紙は、これにより香港への旅行が大幅に簡単になり、南寧と香港・マカオとのあいだの人的・経済的交流が大いに促進されることになる、と報じている。
中国政府公式のウェブサイトによれば、今回のダイヤ改正で重慶(重慶市)、天津西(天津市)、南寧東(広西チワン族自治区)、肇慶東(広東省)、汕頭(広東省)を始発駅とする香港西九龍直行高速鉄道路線が新設され、遵義(貴州省)、貴陽東(貴州省)、白洋淀(河北省)、邯?東(河北省)、岳陽東(湖南省)、衡陽東(湖南省)、梧州南(広西チワン族自治区)、佛山西(広東省)等が加わり全部で58の都市が香港と直接高速鉄道で結ばれるようになった。
中国出張者や駐在員のなかには、中国国内の各地方都市へ行くときの飛行機の遅れが悩みのたねと思っている人は少なくないだろう。中国高速鉄道は飛行機に比べて運行時間が正確である。運行本数が多く、飛行機の運行がないか便数が少ない中規模都市へも簡単に行くことができる。
次に日本から出張や観光で中国国内を旅行する際には、いったん香港にはいり、そこから高速鉄道を利用するということを考えてみてもいいのではないだろうか。(イメージ写真提供:123RF)
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