まず記事は、日本が韓国に対して輸出管理を厳格化しているフッ化ポリイミド、レジスト、高純度フッ化水素の3品目について、「生産の難易度が高く、極めて重要な材料」という特徴があると紹介。しかも、これらの材料の世界シェアは日本企業に占められていると伝えた。
中でも、レジストは最も重要で研究開発が難しい材料だと指摘。レジストは主に半導体、ディスプレイパネル、プリント基板に使用されるが、プリント基板は中国が世界の50%以上のシェアを占め、ディスプレイパネルでもLCDは40%のシェアを獲得しており、20年には50%を超える見込みだと紹介した。中国の半導体はまだそれほど強くはないものの、今後力を入れていく分野だとしている。
そのため、これらの原料となるレジストを日本が握っていることは、中国の製造業にとっても脅威であると分析。難易度が高いため技術的な壁があり、研究開発に費用が掛かるため資金面の壁もあり、顧客とコミュニケーションを取って時間をかけて開発するという壁もあって、レジストを中国国内で開発するのはそう簡単なことではないと指摘した。
では、中国はただ手をこまねいてみているだけなのだろうか。記事は「決してそうではない」と主張。工業大国である中国に製造できないものはなく、ただ「品質の良し悪しの違いがあるだけだ」としている。それで、現在はレジストは輸入に依存しているものの、少なからぬ中国企業がこの分野に進出しており、実力も有していると自信をのぞかせた。
そして記事は、「今はレジストの分野は外国に握られているが、国産材料企業の研究開発と国内の川下企業が一致して国産を支持すれば、レジストを外国に独占されている現状を打破できると信じている」と結んだ。
韓国への輸出規制は、中国にも危機意識を与えたようだ。記事は楽観視しているが、レジストの開発には時間がかかるものであり、そう簡単には日本の優位性が変わらないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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